障子や襖の歴史について

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障子や襖の歴史について

2024/05/14

障子の起源は古く、日本の伝統的な建具としての歴史を持っています。古代日本では、建物の内部を風や光から守るために、竹や木の枠に和紙を張った「遣戸(やりど)」が使用されていました。これが障子の初期形態とされています。 平安時代に入ると、障子は発展し、屏風との組み合わせで建築様式の一部として用いられるようになりました。寝殿造と呼ばれる建物スタイルでは、障子が広く使われ、風や光の調節、部屋の仕切りとしての役割を果たしました。 江戸時代に入ると、障子は一般の住宅でも広く用いられるようになりました。この時期には、紙の代わりに布が使用されることもありました。また、障子の枠組みには竹や杉、桧などの木材が使われ、格子や模様が施されることもありました。 一方、襖は平安時代後期に発展しました。襖は格子状の木枠に紙や布を張ったもので、部屋の仕切りや間仕切りとして使用されました。襖は軽く、引違いできるため、部屋の間取りや使用状況に応じて自由に配置することができました。また、襖の表面の紙や布は貼り替えることができ、雰囲気や季節に合わせて変えることができました。 現代の日本の建築でも、障子や襖は伝統的な要素として残っており、和室や伝統的な建築物で使用されることがあります。また、和風のインテリアデザインや和室を取り入れたモダンな住宅でも、障子や襖が使われることがあります。 以上が、障子や襖の歴史についての概要です。時代とともに進化し、日本の建築文化や美意識を反映してきた建具として、今もなお多くの人々に愛されています。